本日は「エンジニアが足りていない」という件についてお話したいと思います。
実は、昨今どこの業界においてもエンジニアが足りない、と言われています。先日ソフトウェアの開発案件でご一緒したシステム開発の会社の社長さんは「事務や製造には応募があってもエンジニアには応募がない」とおっしゃっていましたし、ファームウェアを受託開発している会社の営業の方に訪ねても「例えば、今C#(開発言語の1種)のアプリケーションを発注されても、作れるエンジニアをすぐに集められない」とおっしゃっていました。業界をとわず、ITに関連するエンジニアは足りていないようです。ことIT業界に限っていえば、エンジニアが足りないという問題に対して、正解つまり案件の規模や数に対してエンジニアの数が圧倒的に足りない、つまり正解はコモディティ化しているとは言えない、という状況です。
経済産業省のIT人材供給に関する調査によると、推計なので実際とは多少開きはあると思いますが、このまま今後もますますIT人材の不足数は拡大していくと言われています。そして、単にエンジニアの数だけではなく、AI時代やIoT時代に突入する現代においては企業が必要とするようなセキュリティやビックデータを扱う技術などを扱えるエンジニアは特に市場での価値が高まると言えます。
正解がコモディティ化していない、つまり正解が不足しているということは逆にチャンスがあるということです。”エンジニアが必要”という需要に対して、”エンジニアできます”という供給が足りていないということになりますから、需要と供給に大きなギャップがあることになります。このギャップに注目して事業を展開している会社、例えば技術系の人材派遣会社や、短期に有能なプログラマーを輩出できるプログラミングスクールなどは、爆発的に儲かるかどうかは別として、今後何年もの間、仕事が途切れるということはないと思われます。ましてやAIやビックデータなどの処理に長けた技術を持っていればなおのことです。
個人においても、ある程度プログラミングができるようになったり経験を積んだ人であれば、方々から引き合いが来ることは間違いないと言えそうです。人手不足に喘ぐ現場の声としても有能なエンジニアを少しでも多く確保しておきたいのが本音です。