今回はいよいよ、【仮説検証編】ということで、実際に候補にあげた原因について、対策を実施しそれによって現象が収まるがどうかを見ていきます。
仮説検証編なので、これで解決するかどうかはやってみないと分かりません。ドキドキします。
前回までのおさらいとして、現在候補にあがっている原因とその対策について再度まとめてみます。
優先順位 | 項目 | 可能性 | 時間・コスパ | デメリット |
1 | エアフロメーターの汚れ | ◎ | ★★★★★ | 症状が悪化する可能性😨 |
2 | スロットルバルブの汚れ | ◎ | ★★★★ | 清掃は閑静な場所で! |
3 | スパークプラグの摩耗 | ○ | ★★★ | 交換が難しそう… |
4 | ISCVの不具合 | ○ | ★ | 素人には無理? |
5 | インジェクターの不具合 | △ | ★ | 素人には無理? |
6 | エンジンマウンドの劣化 | △ | ★ | 素人には無理? |
ここで、再び一番の項目に注目したいと思います。エアフロセンサーの整備の方法としては
- エアフロセンサーの交換
- エアフロセンサーの清掃
ということになります。1の交換は、エアフロセンサーを全く新しいものに交換してしまうわけですね。いろんなものがインターネットを通じて取引できるようになっている昨今ですから当然エアフロセンサーもインターネットを検索すれば出てくるんじゃないかと言うふうに思って検索をしました。
「🔍カローラフィールダー エアフロセンサー NZE141」
NZE141というのは筆者が乗っているカローラフィールダーの型式です。
残念ながら中古品くらいしかネットには出てきませんでした。ネット時代ですからネットで検索して新品がなければカーディーラーとかにもおいていないことが予想されます。
あるかないかも分からない部品を探す時間もないので、2のエアフロセンサーの洗浄へと進みます。
エアフロセンサーの洗浄には、前回紹介した動画でも説明があったように、「エアフロクリーン」という特殊な洗浄スプレーを使います。これは普通にネットでも売っています。
エアフロクリーンの缶にも注意書きとして書いてあるのですが、以下の点をよく守ってください。
- 使用前にエンジンが冷めていることを確認してから作業してください。(使ったあとはしばらく時間を置いたほうが良さそうです。)
- バッテリーのマイナス端子を外してください。
- エアフロセンサーが取り外せる場合は取り外し、取り外しができない場合は10~15cm程度離して、スプレーを吹きかけます。
- 洗浄後は十分に乾燥させてから装着すること。
- 作業後は5分程度アイドリングすること。
となっています。他には、
エアフロセンサーをとりはずすときに、ドライバーを使ったりすると思いますが、ドライバーでうっかりバッテリーのプラスとマイナスをショートしないように気をつけてください。
あとは、早くエンジンをかけたい気持ちは分かりますが、洗浄後の乾燥を十分行うことです。(筆者の場合は半日以上日陰干しをしました。)
洗浄が済んだら、もとの位置に戻して、ドライバーでネジを締め直したら、準備完了です。
さあ、エンジンをかけてみましょう!
カカッ、、ブローン~♪
エンジンがかかりました。そしてエンジンの回転数はというと、、、
なんと700回転/分まで回復しています!
5分間のアイドリングが必要とあったので、5分待つことにしました。すると少し回転が速くなったり遅くなったりを繰り返しながら、おおよそ700回転/分で回転数が安定しています。当然、エンジンはブルブルしません。
やりました。
やはり、原因は一つだったようですので、あとの原因候補は試さなくてもよくなりました。用心深い私の性格上、その次に車屋さんに行ったときに、スロットルバルブの洗浄(優先順位2)だけお願いすることにしました。
あれ以来1年くらいたちますが、いまだ現象はでておりません。
3stepロジカルシンキング まとめ
今回は、ロジカルシンキングを3ステップで行いました。
- 現状を観察して、できるだけ詳しい情報を得ておく。仮説をたてる時に役立てる。
- 仮説を立てる。対策をするときの時間的、経済的コストについて調べ、実施する優先順位を決める。
- 設定した優先順位にしたがって、対策を実施し検証する作業をできるところまで繰り返す。
ということになります。
ロジカルシンキングと言うのは決して今難しいものではなくて、いろいろな問題を解決していく上で使うべき便利な道具です。専門的な勉強をしなくても論理的に考えることによって問題が解決することがあります。。
今回は車のエンジンの不調という具体例を通じて見てきましたが、他の分野でも同様に解決できることがあるかもしれません。
ぜひ皆さんも論理的な思考を使って専門分野以外でも、そして日常生活でも解決できる問題がないかどうか考えてみて下さい。問題を解決すると自信がつきますし、ロジカルに物事を考えるのが楽しくなってくると思います。
今回の記事がロジカルシンキングを使っていく上で何かヒントになれば嬉しいです。
それでは、めでたし、めでたし?ということで。
おしまい。
引き続きロジカルシンキングを楽しみましょう。